11月13日朝、目を覚ましてメールボックスを開くと、目を疑う内容のメールが届いていました。全然信じられなかったけれど、読み返しても伝えている内容はただ1つ。呆然自失となりました。
日本時間11月13日午前10時6分、大好きだった、心の底から大好きだった先輩が亡くなりました。
東京大学文科Ⅰ・Ⅱ類21組の上クラの先輩であり、僕をアイセックに誘ってくれた先輩であり、大学入学式の前から今まで、ずっとずっとお世話になっていた先輩です。爽やかでありながら一方で胸の中にはいつも熱い情熱を持っていらっしゃって、理知的でありながらも馬鹿騒ぎもできる、誰からも好かれ、バランス感覚に優れた人間としての魅力に溢れた方でした。
最後にお会いしたのは今年の1月、ロンドンのホテルのバーでした。先輩は今年の夏まで米国に留学されていたのですが、新婚旅行で米国よりヨーロッパにいらっしゃり、ロンドンを経由されたためお目に掛かることができたのでした。近況報告などひとしきり談笑した後、「お前も今年で30だろう。いい加減尖ってばかりいないで、結局自分は何ができるのかということを考えないと。お前のできないことについてお前がとやかく言っても仕方がないだろう」とアドバイスをいただきました。パブリックセクターに関心があると言い政治行政について諸々物言いながらも、いつまでたっても金融業界に身を置いたまま自分のビジョンやキャリアについて安穏と考えている僕に対する、国家公務員として第一線に立っていらっしゃる先輩からの厳しくも優しいお言葉でした。結局僕は何がしたいんだ、と。
これからもずっと道標となっていただきたかったし、
スキー・スノボにお互いの家族を連れて一緒に行かせていただきたかったし、
おじいさんになっても一緒に飲み会でコールを叫ばせていただきたかったし、
そもそも僕はまだ何も恩返しさせていただいていないのに・・・、
無念で無念でなりません。31歳で亡くなるなんて早過ぎる。
先輩の最後のブログのエントリーは、2009年11月4日でした。
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せうそこ
恥ずかしながら生き永らえて帰って参りました。
というかすっかり日本でも生き永らえております。
もはや生息4か月となりました。
月曜朝イチから「よっこいしょーいち」とオヤジギャグを飛ばす立派な先輩と机を並べる日々です。
ありがたいこと。
この間何もなかったかと言えばあれやこれやあったわけで
学生サーンスバラシイデスネェハェハェ と言ったかと思えば
道路ハ必要ナンデスヨネェーハェハェ と言ったかと思えば
・・・イヤハヤオッシャルトオリデスネェーー と言っていると
まぁ筆舌に尽くしがたいわけですが
とこの流れ前回のエントリーと全く同じなわけですが。
まぁ要は楽しくやっておるわけです。
側用人生活をenjoyしておるわけで候。
何言っとんかわからんが( ゚Д゚)ゴルァ という方はご連絡いただければ個別にご説明差し上げます。
言いたいことも言えないこんな世の中ですので。
しかしまぁ世の中政治主導と申しますが、
いやでも我々の想いと、彼らの想いと、実は同じなのではなかろうかと。
そんな委縮したり腹を探り合ったりしてる意味もヒマもないのではないかと。
誤解を恐れずに言えば、このチャンス、我々にしてみれば、
如何に利用していくか、というとこなのではなかろうかと。
思うわけです。
意外と悪くないっすよ。ホント。
今はまだ降ってくる案件を「ははぁ」と回す毎日ですが
そのうち、ぶち上げていける日が来るのではないかと。
そのときに初めて政治主導の真価が問われるのではないかと。
がんばりましょうね。
サムライコウムイン、おそるべしと。
言っていただきましょう。
そのためにできることなら、いくらでも。
この短い側用人人生、いくらでも利用してください。
久々のエントリーでマジメですいません。
そんな楽しいネタもご提供できない枯れガレしいそんな世の中です。
まぁでも楽しいからいいんです。
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こんな先輩が亡くなるなんて、1日経った今でも全く受け入れ難い、受け入れたくない事実ですが、今はただ、先輩のご冥福と、残されたご家族の心の傷が少しでも1日でも早く癒されることを祈るばかりです。
何度言っても言い足りません。ありがとうございました。あなたがいなければ、今ここにいる僕は今ここにいる僕ではありませんでした。心より、心の奥底より、ありがとうございました。
私もロースクール3年の夏休み時にエクスターンでお世話になった事務所の先生が亡くなったのを,今働いている事務所の先生宛に送られてきたFAXで知りました。
同室で,大学も同じ,しかも,私のゼミの先輩と知り合いだったりといろいろつながりがあり,いろんなことを教えてくださいました。
昨年私が試験落ちたことを報告したときに,先生も受かるまでに時間がかかったこともあり,「落ちたことを悔やまずに,だけど,今落ちたからこそ味わえる期間を大事に過ごしてください」と書かれていたのを覚えています。
まだ,30代半と若く,これからだったのに,なぜ亡くなってしまったのか信じられない気持でしたので,しぶやさんの気持ちは痛いほどわかります。
先生の死を通じて,今を精一杯生きたいと強く感じました。きっとしぶやさんがそうすることが先輩に対する一番の恩返しなんだと思います。
投稿情報: erica | 2009-11-16 18:41
>erica
どうもありがとう。
投稿情報: Shibuya | 2009-11-18 07:55